DLTで準耐火構造の大臣認定を取得

24.10.10

株式会社長谷川萬治商店は、このたびDLT(Dowel Laminated Timber)による床構造で準耐火構造大臣認定(1時間、45分)を取得しました。

長谷萬グループでは、木ダボ積層材(DLT)の実用化と普及に向けた技術開発に取組んでおり、構造性能、防火性能に係る各種性能確認、性能検証を実施してまいりました。

今回、桜設計集団一級建築士事務所の監修のもと準耐火構造大臣認定の取得により、準耐火建築物の床構造にDLT床版を「天井あらわし」とすることで、木質感があふれる室内空間の構成が可能となります。

DLTとは、一般流通材している製材品を束ね穿孔し、木ダボを貫通させることにより積層した、マスティンバー材です。釘や接着剤を使用せずに、非常にローテクな方法でも製造可能な、製材の価値歩留まりが高い、地域産材の活用に適した構造材の仲間です。

今回取得した大臣認定

(1)  準耐火構造大臣認定 床:1時間準耐火構造大臣認定(令和6年6月3日)

   ・認定番号:QF060FL-0058

(2)  準耐火構造大臣認定 床:45分準耐火構造大臣認定(令和6年6月3日)

   ・認定番号:QF045FL-0057

大臣認定を取得したDLTの構成材(ラミナ)は、①JAS構造用製材、②JAS枠組壁工法構造用製材、③平成12年建設省告示第1452号第5号に規定する無等級材、または6号に規定する木材、の何れかを木ダボφ20mmで貫通積層することとしています。

ラミナには、国産スギだけでなく、各種針葉樹でも対応可能で、木ダボも国産広葉樹でも利用可能とし、地域材を活用した非住宅、中大規模木造やその他構造での木材活用にお役立ちします。

概略図を以下に示します。
図 1 透視図

図 2 断面図

詳細の仕様については、下記までお問い合わせください。

 株式会社長谷川萬治商店 技術開発室
担当:鈴木 康史 
E-mail : yasufumi.suzuki@haseman.co.jp