試験目的
DLTを床構造に適用する場合において、上階の床衝撃音が下階にどのように伝わるか、基礎的な遮音性能を確認しました。
試験概要
3m×4mの実大DLT床構造で、フローリング仕様と2重床フローリング仕様の2種類でJIS A 1440-1、JIS A 1440-2に基づく軽量衝撃音、重量衝撃音を計測しました。
試験方法
試験動画
試験体仕様
試験結果
試験場所一般財団法人建材試験センター
試験実施日令和5年2月13~17日
試験方法
試験は、JIS A 1418-1(建築物の床衝撃音遮断性能の測定方法-第1部:標準軽量衝撃源による方法)及びJIS A 1418-2(建築物の床衝撃音遮断性能の測定方法-第2部:標準重量衝撃源による方法)に準じて行いました。測定は、1/3オクターブバンドごとに行いました。
測定周波数範囲は50Hz、63Hz、80Hz、100Hz、125Hz、160Hz、200Hz、250Hz、315Hz、400Hz、500Hz、630Hz、800Hz、1000Hz、1250Hz、1600Hz、2000Hz、2500Hz、3150Hz、4000Hz、5000Hzで、1/3オクターブバンドの測定による結果からオクターブバンドごとの値を算出しました。
測定室の概略を図15に、床衝撃音発生器の設置位置及び受音点位置を図16に示します。
試験結果より
本試験では、DLT+合板にフローリングを貼った基本仕様の試験体Aに対し、乾式2重床構造とした試験体Bで衝撃音遮断性能の向上を確認しました。測定値より求めた衝撃音レベルの低減量を表10に、床衝撃音遮断性能を図17、図18に示します。
DLT+合板にフローリング直貼り仕様に対し、2重床仕様とすることで軽量衝撃音はΔLL-2レベルの改善が、重量衝撃音で63Hz〜500Hz帯域の全域で遮音性が改善しΔLH-3レベルの改善が得られました。