試験目的
木製フェンス(DHELTI)等で使用した、隙間を有し、かつ木ダボが一部露出するDLTにおける木ダボ接合部のせん断耐力を確認しました。
試験概要
隙間を有する木ダボ接合部のせん断試験を行いました。
試験方法
試験体仕様
試験体概要をそれぞれ図3~図6に示します。
試験結果
試験場所宮城県林業技術総合センター
試験実施日令和4年10月28日
試験方法
試験体主材上部を加力し強度を測定しました。
試験結果
短期接合耐力の算定
試験結果より
2019年事業による側材2枚の場合(試験体J2)の木ダボ1本あたりの平均Pmax 6.599kNに対し、C1 3.739kN(0.566)、C2 3.528kN(0.535)、C3 3.558kN(0.539)、C4 3.006kN(0.456)で、降伏耐力Py3.472kNに対し、C1 1.951kN(0.562)、C2 1.807kN(0.520)、C3 1.945kN(0.560)、C4 1.603kN(0.460)で、隙間を有する場合では最大耐力、降伏耐力とも45〜56%程度に低下することが確認されました。