試験目的
オール県産材のDLTを目指し、県産広葉樹で木ダボを試作し、試作した木ダボ接合部の強度性能を確認しました。
試験概要
試作した木ダボの接合部の耐力を把握のため、接合部のせん断試験を行いました。
試験方法
県産広葉樹の木ダボ試作
県産広葉樹(ヤマザクラ、シデ、ナラ、ケヤキ)の木ダボを試作しました。
ダボ径 外径φ20.0mm、縦溝付き(輸入材の木ダボと同様の形状)
試験体仕様
試験体概要をそれぞれ図1、図2に示します。
試験結果
試験場所東北職業能力開発大学校
試験実施日令和5年3月14日、15日
試験体主材上部を一方向単調加力により強度を測定しました。
試験結果より
試作した県産広葉樹の木ダボと、過去実施した側材1枚の欧州ブナの木ダボせん断耐力との比較を表2に示します。接合部の耐力は降伏耐力Pyと最大荷重Pmaxの2/3にばらつき係数を乗じた値より求めます。県産広葉樹の木ダボは、欧州ブナのダボに比べ耐力的には若干高い値を示し、欧州ブナの木ダボと同様に使用可能と考えられます。