試験概要
DLT-コンクリート複合材(DLT-CC)では、複合化による曲げ剛性の向上が想定され、曲げ応力の伝達機構が複合材の剛性を左右することから、せん断キーに使用するビスタイプの接合具の剛性、強度を確認します。
⽇本建築学会『⽊質構造接合部設計マニュアル(2009)』にある接合部の剛性・耐⼒を計算で求めるための接合具の強度試験を参考にしました。
試験体仕様
DLT-CCで使用するせん断キーの加力方向を、DLTの繊維方向とした試験体概要を図2.3-1に示します。
社団法⼈ ⽇本建築学会『⽊質構造接合部設計マニュアル(2009年11⽉30⽇)』を参考に、試験体数はそれぞれ各6体としました。


側材:群馬県産スギ KD材 無等級材
主材:現場打ちコンクリート 呼び強度24kN/mm2、スランプ18cm、粗骨材の最大寸法20mm、割れ止め用 φ6mm@150メッシュ入り
せん断キー:パネリードPX6-110 斜め打ち角度 45°
試験の実施概要
a.試験内容TCCせん断キーの圧縮せん断試験
b.試験実施⽇2020年11⽉25⽇
c.試験場所群⾺県林業試験場
実⼤強度試験機:SAH-100 前川試験機(株) 定格最⼤試験⼒:曲げ500kNd.試験方法変位計を取付けた後に、試験体主材上部を加力し、強度を測定しました。
側材の開き止めにクランプ金物を使用しました。
試験結果
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写真2.3‐1 試験体No.1 加力前 -
写真2.3‐2 試験体No.1 加力後 -
写真2.3‐3 試験体No.1 解体 -
写真2.3‐4 試験体No.1 解体 -
写真2.3‐5 試験体No.1 解体