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実施目的
木材産地側の製材事業者で、DLTパネルを実際に製作することで、未利用材の付加価値の向上や、歩留まりの向上に役立つことを確認しました。
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実施内容
製材所にて用意した下記の2種類の材料で製作作業を実施しました。
入り皮や丸身があるスギ2x4材 長さ2.8m 10枚
断面寸法、長さが不揃いのスギ(2枚)、ヒノキ(2枚)、カラマツ(3枚)、ケヤキ(2枚)、ベイツガ(1枚) -
実施場所
小井土製材株式会社(群馬県甘楽郡下仁田町大字東野牧2470)
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実施日
2019年10月29日
実施結果のまとめ
- 実際に小井土製材社長と社員の2名で、簡易型の製材治具を用いて圧締冶具材料固定・圧締、ドリル冶具を使用してロングドリルによる孔あけ、ダボの打ち込み、搬出まで一連の作業を実施しました。
- 孔あけ加工の精度に若干のバラ付きがありましたが、大きな問題はなくDLTを製作できました。木材産地の製材所でも製造可能であることが実証できました。
- 複数の樹種を使用するDLT製造では、樹種間の比重の違いにより、ドリル孔あけの加工速度が異なり、その速度差がはっきりと手ごたえとして伝わることも確認されましたが、問題なく製造可能である事が確認できました。異なる樹種による材の積層材は色目や材質によって意匠的に面白いものが出来、内装用途への利用可能性が感じられました。
積層・圧締の状況
孔あけ加工状況
木ダボ打ち込み状況
製作完了